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毎日飲んでいる珈琲の魅力について語ってみた。

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生活という譜面に休符を打つ一杯の飲み物。それが注がれたカップからは、心をほぐす香りがやさしく広がり、おだやかな時間が流れる。その香りに人々は魅了され、今日もあなたはそれを飲むだろう。
今回は、世界で愛されてやまない珈琲について語りたいと思う。

珈琲の魅力は何と言ってもその香りだ。多くの人が思い浮かべるのは、入れたてのカップから立ち込めるほのかな香り。それとは他に、珈琲にはあと三つの香りがある。まずはそれらを紹介しよう。

一つ目は、焙煎後の豆の香り。
家庭で焙煎する人は少なくとも、焙煎後の豆を買う人は多い。豆を挽く前に、豆本来の持つ香りを味わうのも愉しみ方の一つだ。

二つ目は、豆を挽いた後の香り。
挽く前とはまた違った香りを出し、珈琲豆がもっとも香る瞬間でもある。手動の珈琲ミルで豆を挽きながら香りを味わい、心休める時間を持つのもいいだろう。

三つ目は、口に含んだ時の香り。
カップから伝わる香りと飲んだ時に感じる香りの違いを愉しむのもいいだろう。ワインと同じように、鼻からの香りと口に含んだ時の香りが違う。
これだけ香りと触れる機会が珈琲にはある。

珈琲がここまで愛されてきた理由は香りだけだろうか。おそらくそれは違う。珈琲単体ではなく、その他のものとの組み合わせが豊かなのも広く愛されてきた理由だろう。

まずは音楽だ。
珈琲はどんなジャンルの音楽にもよく馴染む。ポップス、ジャズ、クラッシックに浸りながら、美味しく味わえる。場所を選ばず気軽に飲めるのはそのためだろう。

次に菓子である。
珈琲は洋菓子とよく合う。特にチョコレートとは相性がいい。洋菓子を食べながら珈琲、なんて組み合わせをした経験は誰もがあるだろう。それだけで、悠々とした一福の時間を満喫できる。

そして葉巻である。
珈琲と煙草の相性がいいことは喫煙者であればご存じだろう。私も元喫煙者などでよく分かる。特に赤マルとの相性は格別だった。そんな喫煙者に試してもらいたいのが葉巻である。珈琲と葉巻がもたらすふくよかな香りは煙草の比ではない。まるで申し合わせをしているかのような調和のとれた親和性に驚くことだろう。
このように珈琲は他のものとの相性がよく、お互いの個性を引き立てる。

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最後は、珈琲の表情の変化を紹介して終わりにしよう。

珈琲は、焙煎具合によって苦みと酸味が変わる。
浅煎りは、苦みが弱く酸味が強くなる。浅煎りは、苦みが深く酸味が弱くなる。

次は挽き方によって入れた時の香りが変わる。
粗く挽くほど香りは強くなり、細かく挽くほど香りは弱くなる。また、豆の量や水の温度でも、苦み、酸味、渋味が変わり、抽出時間が変わればコクが変わる。当然、豆の種類やブレンドによっても、さらに広がりを見せる。つまり、豆から一杯の珈琲に至るまでのプロセスで、豊かに表情を変えるのだ。

そしてミルクの加え方一つで、さらに違った顔になる。
カフェラテ、カフェオレ、カプチーノ、カフェモカ、マキアート、キャラメルマキアート……(コーヒー牛乳 ボソッ)。
これほど多種多様に顔を変える飲み物は、珈琲以外にないだろう。

自分だけの一杯を見つければ、人生はより心地よい音を奏でるだろう。
あなたは生活にどんな音を見出すのだろうか。