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唐津焼のぐい呑みがいかに日本酒と相性抜群なのかを語ってみた。

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私は陶器にハマっている。
今、所有している物だけでも、萩焼、益子焼、美濃焼、織部焼、唐津焼がある。
日本伝統文化を勉強するために陶器や磁器を購入していたのだが、完全に私の趣味と化した。まぁ、ミイラ取りがミイラになった、というわけだ。

1年前、唐津焼のぐい呑みを買いにデパートまで出かけた。陶器売り場の店頭には、10,500円と1,500円の唐津のぐい呑みがあり、私は1,500円のぐい呑みを選んだ。手に触れた感触や好みが、1,500円のほうが良かったからだ。

家に持ち帰り、自宅にもともとあった萩のぐい呑みと飲み比べてみた。
すると明らかに、唐津のぐい呑みのほうが美味しく感じるのだ。おそらく、粘土の厚みの違いが舌に当たる場所や広がり方に変化を与えているのだろう。妻にも確認してもらったところ、同様の感想だった。

私は唐津のぐい呑みがとても気に入った。
お酒が美味しくなったのもそうだが、何より手触りが心地いい。すっと手に収まる。
なんでも通は、お酒を手に数滴垂らし、その濡れた手でぐい呑みを撫で染み込ませるそうだ。このように“ぐい呑みにお酒を飲ませる“ことで、だんだんと艶やかになり味わい深くなる。そうしていつしか、自分好みの器になるのだというわけだ。まさに、育てる器である。
私も早速してみた。なんだか愛しい何かを撫でているようだ。不思議と撫でているうちに愛着が生まれてくる。

その時、私は気づいた。
日本酒は酒を味わうだけのものではない。そこに付随する、徳利、ぐい呑みを愛で愉しみ、育てながら飲むものなのだ、と。

その日私は、唐津のぐい呑みで酒を飲み、ぐい呑みに酒を染み込ませた。染み込ませながら気づいた。あぁそうか、俺はこいつと一緒に酒を飲んでいるんだな、と。